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筑波大学 白鳥研究室にようこそ
地球上には膨大な数の微生物が生息していますが、名前がついているものはごくわずかです。私たちは、環境中に生息する未知の真核及び原核微生物を探索し、それらの特徴や系統的位置について調べることで、生命の樹の全体像を明らかにすることを目的に研究をしています。
研究内容
新奇真核微生物の探索
分子系統解析によって、真核生物の主要な系統の大部分は原生生物と呼ばれる単細胞生物によって構成されていることがわかってきました。このことは、真核生物全体の多様性や進化の過程を理解する上で、原生生物の多様性や系統関係を解明することが重要であることを示しています。その一方で、真核微生物の系統分類学的研究はあまり進んでいません。私たちの研究室では、環境中から新奇真核微生物を探索・分離して詳しく調べることで、真核生物の生命の樹の全体像を明らかにしようとしています。
捕食性原核生物Uabmicrobiumに関する研究
Candidatus Uabmicrobium amorphum(ウアブ)は当研究室が2015年にパラオ共和国の海水中から発見した新奇原核生物です。この生物は真核生物に似た大型で柔軟な細胞を有し、アメーバ細胞のような変形しながらいどうすることができます。さらに、真核生物の貪食(phagocytosis)のように他生物を包み込むことで捕食を行う驚くべき性質を有しています。これらの特徴から、ウアブは原核生物から真核生物への進化を考察する上で非常に興味深い生物であると考えられます。私たちは、環境中のウアブ近縁株を分離し微細構造やゲノムを比較することで、これらの真核生物的特徴がどのように進化してきたのかを明らかにできると考えています。
Contact
白鳥 峻志
〒305-8572 茨城県つくば市天王台 1-1-1
筑波大学 生物農林学系棟 B515
029-853-5600-8791
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